- 分娩遅延 -

帝王切開の理由別体験談

ゆらゆらさん

お住まい  千葉県
帝王切開の回数  1回
出産地  大阪
出産年齢  -
子の生年月  2000.11
産院(総合・個人)  個人

千葉の病院で赤ちゃんが少し大きめと言われていましたが、

大阪の病院で36Wに検診を受けたときも「すでに3000gを超えているので予定日(11月19日)前に出しましょう」と言われました。

 

ただ子宮口が堅いため、子宮口を柔らかくするための注射を打つことに。

毎週の検診の度打ちましたが一向に柔らかくならず、子宮口も1cm程しか開きません。

39wからは毎日のように注射を打ちに。

おりもの検査でMRSAの反応があったということでますます早く出さなければならないことに。

 

予定日3日前の16日には翌日入院を言い渡されました。

千葉にいるダンナに連絡し帰ってきてもらいました。

17日の朝前期破水となり予定どおり8:30入院。

早速陣痛促進剤を点滴でうちはじめます。

何度か子宮口を柔らかくするための注射も打ちました。

結局その日はいい陣痛がつかず子宮口も開かないまま20時頃には促進剤を止めて就寝。

 

翌日も同じ状態で、その翌日も...。

促進剤の副作用なのか、一日何十回も嘔吐しました。

点滴をし続けているため頻尿になるのですが、排尿時何とも言えない痛みを伴いました。

注射と点滴で、両腕とも針を打つ場所がなくなるほど。(最後は手の甲に。)骨盤のレントゲンを撮ってみても問題はありませんでした。

 

入院4日目の朝は、促進剤を打つのが恐くなりました。

陣痛は辛く、かといってそれに耐えたところでお産は一向に進まない...。どうして産んであげられないんだろう...。

 

何とか決心して促進剤を打ち始めたものの結局その日もダメで。

とうとう先生に涙目で訴えてしまいました。

「先生、もう切ってください。」先生もその方がいいとおっしゃり、翌日手術することに。

夜中の0時から絶飲絶食。

その日の夜は痛み止めが効かず背中の激痛で眠れなかったので、許可をもらって真夜中にダンナに来てもらい一晩中マッサージしてもらいました。

「私、痛みから逃げたんかな...。」とダンナにつぶやきました。

ダンナは「先生も切ったほうがいいってゆってくれたんやから。」と言ってくれました

 

ほとんど眠れず朝を迎えました。

麻酔を効きやすくするための注射を打ち、剃毛を済ませます。

13:30に歩いて手術室へ。

精神的にかなり参っていたうえ、初めての手術でかなり不安でした。

 

脊髄麻酔の痛みに耐え導尿の準備をし、手術開始。

手術の様子が見えたら恐いなと思っていたらお腹の辺りに上から布を張ってくれました。

それでも恐くて術中ずっと目をつぶっていたら、看護婦さんに心配され何度も名前を呼ばれました。

 

痛みは全く無いものの、切開されている感覚、赤ちゃんを取り出している感覚はわずかにありました。

赤ちゃんが取り出された瞬間、先生が「うわぁ、これは大きいわ」とひとこと。

「ふぇーん」とかぼそい声で泣きながら、11月21日13:43に3628gの息子が誕生しました。

 

術後の処置を終え、ダンナと私の母に会った後の息子を看護婦さんが私の顔元に連れてきてくれました。

でもやっぱりまだ恐怖から立ち直れなくて、ちらっとしか顔を見る余裕はありませんでした。

とにかく「無事でよかった。」とだけ。

 

MRSAに感染しているかもしれないので息子は保育器の中に入りました。

私は血圧がかなり下がってしまったものの元気でした。

担架に乗って病室に戻りました。

 

体温は低めで、かなり寒かったので電気毛布をいれてもらいました。

麻酔が徐々に切れていく感覚はすごく気持ち悪かったです。

お見舞いに来ていた甥っ子に布団を触られるだけで「やめて~!」なんて叫んだり...。

 

看護婦さんには、足の指、足首、膝、と順に動かす練習をしておくように言われました。

その日は眠る前に一度痛み止めを打ってもらいました。

翌日は、傷の痛みに耐えながら初めて哺乳ビンでミルクを授乳。

授乳はMRSAの心配があるので、個室である私の病室の中でした。

 

病室のベッドから少し離れたところにあるものを取りたくて、勝手に歩いてしまいました。

それを看護婦さんに伝えるとトイレまで歩けるなら導尿を外してもいい、と。

何とか歩けたので外してもらいました。

 

2日後、初おっぱい。

5日後、2度目の洗髪。(一度目はいつだったかな?)

6日後、抜鈎。11回痛かったです。

7日後、抜糸。思ったより楽にはならなかった。皮膚がつった感じは変わらない。

8日後、退院の日。

シャワーの許可の日でもあったので、朝早起きして13日ぶりのシャワーを浴びました。

傷口に水を当てるのは恐かったけど気持ち良かった。

11月29日、パパとママが結婚式を挙げた日でもあるこの日に無事退院しました。

 

産まれて3ヶ月くらいは、帝切であることへの後ろめたさを感じ「産まれた」とは言えても「産んだ」と言えず時々泣いたりもしました。

まわりに帝切であることを責める人なんてひとりもいなかったんですけどね。

そんな時、この「くもといっしょに」に出会いました。

 

息子の出産の話をすると、「それなら早く切ってくれたらよかったのにね」って言ってくれる人もいますが、先生が自然分娩で何とか産ませてくれようとし最後に帝切に切り替えた分娩に満足しています。

いま、二人目を妊娠中で8月1日に出産予定です。

同じ病院でできればVBACを希望しています。