- パニック症 -

帝王切開の理由別体験談

ラムちゃんさん

お住まい  神奈川県
帝王切開の回数  1回
出産地  神奈川県
出産年齢  20代
子の生年月  2001.8・2006.4
産院(総合・個人)  総合

一人目は何も問題なく普通分娩で陣痛から三日かかって産みました。

 

二人目は父親の他界からパニック障害になり、発作が回転の目眩で、陣痛と発作が重なったら…

また三日かかったら…と臨月入ってから不安で発作を繰り返し、36週で精神がもたず38週で帝王切開になりました。

 

手術当日、麻酔を腰にうつまでずっと泣き、恐い恐いと言っていました。

またあたしは今まで一度も吐いた事がなく、吐き気を異常に怖がります。

手術前に吐き気出る方多いと聞いていた為すごく不安でした。

 

点滴をうち両手を縛られましたが、不安で仕方なく片手だけはずしてタオルを握らせてもらってました。

腰に表皮麻酔、海老のように丸くなり打たれましたが、そこまで痛くないのにビックリして動いてしまい打ちなおし…二回目で成功。

次に歯の麻酔のような重い感覚の痛みのない麻酔を打ちました。

 

そのあたりから喉がかわき、頭がクラクラしてきて発作を思い浮かべてしまい、叫びました。

『頭がおかしい!喉がかわく!助けて!』何度か叫んでるうちに普通になり、冷たさも感じません。

 

気付いたら切っていました。

これは病院の配慮で、わからないうちに始めたそうです。

その後は至って普通で、ただ息が苦しい感じでしたが、コソコソ話しみたいな声で近くにいた麻酔の先生と話していたぐらいです。

本当に子供出てくるの?などわけわかんない話しをしていたと思います(^_^;)。

 

子供がでる直前、何回か思いっきり押されました。

体全体が揺れましたが、あたしは楽しくて、凄い!面白い♪と言っていました。

 

看護婦や先生には珍しいね。みんなここで気持ち悪くなったりするのよと言われました。

そして子供と対面!麻酔をする前からそこまで15分でした。

 

それから縫合、気持ち悪くなるひと多いですがどうしますか?と聞かれたので眠らせてもらいました。

術後も至って普通で、麻酔がきれてからも思ったより痛くもなく、ただ寝返りできなかったので腰とかかとが床ずれになりました。

後は二人目のせいか後陣痛が長く痛かったです

 

一日目から歩き、三日目には普通に歩いていました。

今の子を産めて本当によかったと思っています。

帝王切開も普通分娩も命がけです。

なんらかわりのない立派なお産だとあらためて思いました。

今もお腹の傷は立派な勲章です!



みるきぃさん

お住まい  兵庫県
帝王切開の回数  1回
出産地  兵庫県
出産年齢  20代
子の生年月  2001.10
産院(総合・個人)  個人

私は極度の緊張症で、あるときはパニックになったりする体質・・いわゆる「パニック症」である。

ずっとお産のことが不安で、ある日先生に相談してみた。

「どうしても心配なら、帝王切開でも良いよ」と言ってくれ、私は8ヶ月まで考えた結果、帝王切開をする事に決めた。

 

帝王切開予定日は、38週と2日にあたる10月15日だった。

病院には、前日(14日)の午後に入院した。

前日はNST(分娩監視装置)といって、赤ちゃんの胎動と心拍数を観察する機械をお腹に貼り付け、私はずっと赤ちゃんの心音に耳を傾けていた。

そしてその日の夕食が終わると午後9時からは絶飲食となった。

その日の夜は、やはり手術の不安と、赤ちゃんに会える興奮とが入り混じって、なかなか眠れなかった。

 

期待と不安が入り混じったまま、遂に当日を迎えた。

午前中から点滴を開始し、午前11時に先生から手術についての説明があった。

手術は午後1時から・・ますます緊張してきた!!

 

緊張のせいか、パニクらないかとずっと心配していたが、幸い大丈夫だった。

何より辛かったのは絶飲食・・・ただでさえ、緊張で喉がカラカラなのに飲めない!(>_<)

そうこうしているうちに、時間が来た。

 

看護婦さんに呼ばれ、私は手術室まで点滴のスタンドをガラガラと押しながら歩いて行った。

その時は、なぜか午前中よりは緊張していなかった。

そして裸になって術台の上に乗り、術布をかぶせられ、血圧などの色んな機械をつけ、麻酔が始まった。

 

麻酔は硬膜外麻酔といわれる下半身麻酔で、副作用が比較的少ないものらしい。

「横を向いて思いきり背中を丸めてください。」私は言われるがまま、エビのように丸くなった。が、大きなお腹が邪魔をして丸くなるのに一苦労した。

しかし、頑張って思いきり丸くなった。

先に背中にチューブ針を入れる為の麻酔を行った。ちょっとヒャッとした。

そして次にチューブ針がうたれた。

 

麻酔を行ったので、痛くはなかったが、太い針なのか、グーーーっと押されているような感じがした。

そしてそのチューブから麻酔が流し込まれた。

麻酔の為、またまた喉がカラカラになってきて、水が飲みたい~とずっと言っていた記憶がある。

だんだん足元が温かくなってきて、お腹に冷たいものを塗られたが、もう感覚はなくなっていた・・・・

 

麻酔が完全に効いたのを確認した後、執刀開始!

もうその時は顔の前についたてがしてあったので、何も見えなかった。

しかし、メスが入ってるな~という感覚は分かった。

痛みはなくても、感覚は残るのだ。

 

それから少しして、先生が「大きい子やなぁ~、ちょっと気持ち悪いかも知れんけど、我慢して」と言って、今度はお腹をグイグイと押さえられた。

確かに気持ち悪かった・・・(>_<)

その時!フギャァ~と産声が聞こえ、午後1時52分、3480gの大ちゃんが誕生した!

 

私はすぐに見たかったのだが、大ちゃんの体を洗ってから、看護婦さんが見せに来てくれた。

白くて、真ん丸い顔をしていた。これが自分の子・・・?

すぐには実感は持てなかった。

 

そして写真を撮ってもらい、大ちゃんは保温のため向こうの部屋に連れていかれた。

産まれるまでは早かったが、縫合の時間が長かった。

その日は全く身動きとれず、何かと困った。しかも明日までは絶飲食のまま・・・

 

無事に手術が終わったのは良かったが、動けないのと、飲めない事で少しパニクリそうになった。

幸い麻酔の為に背中に入れられたチューブから痛み止めが定期的に注入された為、傷口の痛みからは解放されたが、子宮収縮による痛みがすごく、冷や汗が出た。

 

座薬を入れてもらい、楽になったが、その夜は一睡も出来なかった。

次の日のお昼からやっとご飯が食べられ、午後から少しずつ歩き始めた。

そして20日に退院することができた。