帝王切開への偏見
こちらのページでは、帝王切開への偏見や心ない言葉を掲載しています。
まだまだ情報が少ない帝王切開。世の中には、「陣痛がなくてラクなもの」などという間違った情報が流れています。じつは2000年を過ぎた今もあまり変わっていないのが現状です。ここでは、帝王切開のことなんて何一つ知らない人から言われた悔しい言葉、偏見をご紹介します。少しでも間違った認識がなくなることを祈って・・
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昨年、逆子の為帝王切開にて男児を産みました。
やはり、帝王切開というものに抵抗がありと言うか、普通分娩にこだわる気持ちがなかなか抜けきらず
とても悩みましたが、無事に赤ちゃんと対面出来た瞬間にそんな事はどうでもよくなりました。
でも、聞いてください。
この間、職場の上司が二人目を出産にたのですが、私に「今度は、絶対普通分娩がいいよ!だって
産んだ!!って感じがするから。帝王切開だと出されただけだからね。」
とても、腹が立ちました。確かにそうなのかもしれませんが、そんな言い方しなくてもいいのに!
初めて子供の顔を見たり、抱いたり・・・と感動や母になった満足感は同じなのに。
出産後、義母がお見舞いに来た際、「帝王切開は時間が短くて楽でいいわね~、普通なら何時間も
苦しむし、私なんて何十時間も苦しんだのよ。」と言われびっくりしました。
そんな風に思う人がいるんだって。と同時にとてもショックを受けました。
でも帝切の経験がないからわからなくて当然だから仕方ないとクヨクヨ考えないことにしました。
が、次はお見舞いに来てもらいたくないのが本音です・・。
私は長女を帝王切開で出産したのですが、入院中、なんと婦長さんに
「普通分娩の苦しさはそんなもんじゃない」と言われたのです。
まるで私が楽して産んだかの如くです。ショックでした。
12時間の陣痛後、赤ちゃんがさがってこないので、促進剤を打ったのですが、心音が弱くなったので、
緊急帝王切開になったのです。肉体的にも精神的にもヘトヘトでした。
幸い、私の周りの人は、「大変だったね」「かわいそう」とか同情してくれました。
が、なにより、その婦長さんの言葉が今でも忘れられません。
今、第2子を妊娠しています。病院選びは慎重にしたいです。
骨盤が狭いということで帝王切開の可能性がでてきたんです。
昨日の診察でそう言われたので不安になり先月出産した友人へ相談しました。
すると「帝王切開だと母親の自覚が自然分娩ほどめばえないよ!」
って言われてしまって不安になりました。
近所のおばちゃんに、二人とも母乳なんですっていったら、
「えーっ、帝王切開でも母乳出るの???」とびっくりされちゃいました。
お見舞いに来た友人に(自然分娩)「あれだけ体重制限しても、帝王切開になたんだ~、
私なんか11㎏太ってもちゃーんと自然分娩できたのにね!意味無かったね!」
な~んて言われたんですよ!はっきり言って、むかつきましたね!
義妹も妊娠中で、そろそろ予定日なんですけど、義母は
「あなたは大丈夫、帝王切開になんかならないわよ」と、励ますんですよ。私の目の前で。
いい人なので、悪意がないのは分かりますけど、やっぱり、ねー。
2人目できたら、VBACトライしたいなぁ、と言ったら
「そんな危険な事、しちゃだめでしょ!もう帝王切開しかできないのよ、あなたには」と言われてます。
私も実母から「産む時に麻酔をしてラクして産んだ」と言われました。
お腹切るのに麻酔しないでどうすんの!?って今は思いますが、言われた時はショックでした。
「ラクして産んだ」「ズボラな産み方をした」と言われて、とても悲しかったです。
帝王切開が「ラク」で「ズボラ」な産み方なのか?
これはひどい誤解だと思います。
帝王切開は手術なのですから、体の負担はとても大きい。
帝王切開は決してラクな方法ではないことを知って下さい。
ラクをするために、帝王切開をするのではないのです。
術後に感染症にかかったり、傷が化膿したりするリスクがあるのです。
だけど、そういうリスクがあっても、帝王切開で産むしかない場合もあるのです。
帝王切開によって、多くの母と子の命が救われています。
夫の実家で「陣痛が来て母親になる実感がわく・・・何でも切ればいいものではない。
保険が下りるから切ったんじゃないの?」と言われたときは
頭を殴られたようなショックがありました。
まだ偏見を持っている人はいると思いますけど、
負けずに頑張りましょう!
帝切に対しての世間の風当たりは、辛いものもありました・・・。
今でも忘れられない一言は、2人目を妊娠中に、ベテランママさんから言われた
「女に生まれたからには、下から(自然分娩で)産まなきゃ!
本当の出産をは自然分娩じゃないと実感できないわよ!女に生まれた意味がないじゃない」という言葉です。
もう、5年も前ですが、今でもその風景と喋っているベテランママさんの顔が頭に浮かびます。
あと、60代くらいの近所のご婦人に
「今の人はね、すぐ手術とかで楽しようとするのよね。あっ、あなたは仕方なかったのよね」
という言葉・・・。私もどうせ「今の人」ですからね。
辛かったのが実母の言葉。「おめでとう」ではなく「次は普通で産んでね」でした。
自分で望んで手術にになったわけではなく、母子共に健康であったことに自分では
ほっとしていたのに、それからことあるごとに「次は普通で・・・」「この子は普通分娩を
体験してないからねー」と、周りの人に話まくったり・・・。
二人目妊娠を告げても「普通で産むんでしょ!そういう病院にしてね」と。
何度もケンカしました。実母に言われたことにかなりトラウマ状態になってます。
私の場合、初期に「子宮筋腫の合併妊娠による切迫流産」で診断書が出たため
安静加療していたのですが、「診断書で休めるからいいねぇ、そんな風にして休めるなんて
知らなかった…」などと言われました。
私は、大出血に対して自己血貯血も行い、病院が違っていたら子宮全摘の可能性もあったため、
出産してから1年になろうとしていますが、すごく楽をして休んでいたような応対を未だに受けて
いるように感じ、精神的につらいです。
もうひとつは職場での会で、上の発言をされた方が「ある外国人の子供さんが情緒的に不安定なのは
母親が帝王切開で出産したから」ということを男性のたくさんおられる前でおっしゃられていたことです。
出産に対する知識のない男性はその発言を聞かれて神妙な顔をしてうなずいておられました。
同じ女性として、母親として誤解を招くような発言をなさることはとても悲しいことだと思いました。
「麻酔してるから、痛みは知らないんだよね」
「眠ってる間に終わっちゃうんでしょ?ラクでいいよね~」
「(陣痛もあったと言うと)へぇ~、でも最後まで頑張れなかったんだ~」
この3つは、出産しました。帝王切開でした、と報告すると
必ずといっていいほど返ってきた言葉ワースト3ですね♪
なんかどうも世間様では、麻酔=全身麻酔で眠ってる間にすべてのコトが済んでしまう、
っていうイメージがあるみたいですね。
私が腰椎麻酔で、下半身が一時的に麻痺するだけで手術が終わったらすぐ切れるし
術中も感覚は残ってて、私はとくに効き目が弱かったようで結構痛かったといったら
みなさん驚いてました(^-^;)
中には、お腹の中をすべてきれいに取り除いてくれるから悪露はないと思ってる人、
もっとヒドイことに、帝王切開というのは子宮ごと摘出してしまうことで、
1度切ったらもう二度と子供ができないカラダになると思ってる人!!もいました。
産後同じ病室で、たぶんお見舞いの人に出産の武勇伝を語ってたんでしょうけど、
「もう死ぬかと思ったけど、最後まで頑張ったわ」とか「帝王切開だけは死んでもイ ヤだよねー」
とか言うんですよね。(しかも大変そうに言うやつに限って、すごい安産♪)
まあ誰でもそれが本心だろうし、それはそれでいいんだけど、
同じ部屋にそのアンタが毛嫌いしてる、帝王切開で産んだ女がいるんだよ!!
しかも2人も!!!もう全部聞こえてますがな~(爆)
今だからもうかなりオトナになったんでハイハイって笑って聞き流せますけど
出産直後の身も心もぼろぼろだったときは、とても悠長な気分になんかなれず、
天狗な「下から産婦」がすべて憎らしく見えたものでございます♪
姑が「がんばってないのにお腹の傷は痛いねんて。」といったあの言葉は一生忘れません。
いやな体験3連発
・先生から「しばらくは病院にいたときとおなじように寝ていなさい」といわれて退院してきた次の日、
母の知り合いが「出産なんてね、産んですぐに歩けるのよ、何ねてんのよ」
私 苦笑い(言ってれば?)
・職場復帰した先で50代の男性から「陣痛はどうだった?」
私「帝王切開だったので陣痛はありません」
男性「なんだ、楽したのか。眠ってうんだのか」
私 苦笑い(殴ったろうか・・・・)
・職場の先輩から「私は出産直後に歩いて部屋に行かされたのがつらかったわ。帝王切開の人は
いいわね、タンカで運んでもらって。うらやましい。」
私 苦笑い(歩けちゅうんか?・・・・)
3番目の女性だけは理解してほしい相手だったので、後日どれだけ大変だったかを説明しました。
すると「私、認識違いをしていたわ。よく芸能人が帝王切開するでしょ?楽だからそうするのかと
思っていた。」
うーーん、判ってもらえてうれしい。でも、芸能人って、ほんとに何でもないのに帝王切開するのかしら?
産道に太るツボがあるから、出産したら太るんだって聞くけど、だからかなあ?傷より体型を選ぶ?・・・・
偏見が受け継がれる過程(の一例です。)
偏見は無知のじじばば共が、これまた何もしらない若者に刷り込むjのです。
私が高校生の頃、実母の妹の息子の妻が、無痛分娩をしました。
そのときの実母と妹(私の叔母)の会話で「陣痛の苦しみをしらないなんて、親のありがたみが
わからない。」がありました。
まだ高校生の私はそういうものかと素直に信じました。
このせりふは、帝王切開の人にも当てはまるのです。
無痛分娩といっても、ぎりぎりの痛みを和らげるだけだと知ったのは私が妊娠してからです。
帝王切開ってどんなことするの?と真剣に考えたのは先生にその可能性を知らされてからです。
もちろん母は実の娘の出産を目の当たりにして、見識を改めております。(あの会話さえ忘れているはずですが)
幸い?にも、義母の妹は、帝王切開でしたのでそのたいへんさを知っていて、私をいたわってくれました。
私が帝王切開だった知って「わあ、大変だったねえ」といってくれた友人に私はびっくりして、
「なんで大変だって知ってるの?」とたずねたら、その友人の妹も帝王切開でした。
つまり、身内に帝王切開の人がいない限り、多くの無知の人にとって帝王切開は「全くいたくない、
眠っておきたら出産が終わっている、楽チンに赤ちゃんを手に入れる、憎たらしい、うらやましい行為」なのです。
体を切る命がけの手術という認識はないのです。自分の身や身内にふりかかってきて初めて、
恐怖やいたわりを感じるのです。
相手の反応が「大変だったね」と、「楽だったわね」では、自分の精神状態が違います。
このHPは、出産目前のパパとママとじじとばばと友人と同僚の全部の人が見るべきですよね。
そして、「大変だったね」と言える知識を得てほしい。
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