- ヘルプ症候群 -

帝王切開の理由別体験談

ナオさん

お住まい  静岡県
帝王切開の回数  3回
出産地  静岡県 
出産年齢  30代
子の生年月  2008.4 
産院(総合・個人)  総合 

以前子宮壁が薄いと相談していたナオです。

35週の早産でしたが、無事出産できました。

 

ここではいろいろな方にアドバイスをもらい勇気付けられたり参考にさせていただいたり、本当にお世話になりました。

子どもは2000gちょっとと小さいですが、小さいだけで他に問題はなく、体重の増えも順調で私より遅れましたが無事退院しました。

体重が少ないこと以外に問題はなく、本当に手がかからなかったよと小児科の先生に言われうれしかったです。

しかし、母体に問題がなければもっとお腹にいられたのに、と切なかったです。

周りに迷惑をかけた今回の妊娠出産、無事終えることができて本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

子宮壁が薄いということで切迫早産切迫子宮破裂と診断されたりしましたが、最後の最後で全く別の危険な状態に陥り、緊急の帝王切開だったんです。

急性の妊娠高血圧症候群になりそれがかなり重症化していたそうで、ヘルプ症候群と診断されました。

(詳しくは記憶が曖昧なので表現の仕方が正しいかどうかわかりません)

そこまでの経緯が、私は全く知識がなかったためにずいぶん苦しい思いをしたので、頻度としては低いと思うのですがお伝えしたいと思いました。

 

ヘルプ症候群について詳しくは知りませんし、いろいろな症状の出方があるとは思うのです。

あくまで私の場合ですが、激しいみぞおちの部分の痛みや激しい頭痛をともない、言葉が悪いですが死にたいくらいの痛みでした‥。

早めに受診しておけばこうはならなかったのでは、と思うのです。

術後も発作、脳内出血と生死に関わる状態になり、赤ちゃんは無事出産を終えた後だったので問題はなかったのですが、母体は危険だったようです。

 

出産の一週間くらい前から頭痛が続き、風邪かな?と思う程度でした。

食欲がなく、食べたものが胃で消化されない感じもありました。

妊娠後期だからしかたないと思っていました。

4,5日前から体重が急激に2,3キロ増え、食欲もなく大して食べていないのにおかしいなと思っていました。

顔が丸くなり、目で見えて太ったな~といった程度でした。

 

2日前の夜、胃が痛くて3時間ほど痛い痛いと苦しかったです。

風邪かな?でも大丈夫だろうと思っていました。

その日の夜は痛みは治まりそのまま眠れました。

出産前日の夜も胃が痛くなりました。

妊娠後期だから不快症状があるのか、風邪なのか?なんて思いながら、痛みに耐えていました。

どんどん痛みが増してきて、そのうち吐き気があり、子どもを実家に預けて緊急で受診することにしました。

預けるときに実家の庭で3,4回嘔吐しました。

胃腸炎かなぁ?と思いながら、そのときすでにかなりの激痛で、座っているだけでも痛くてたまらなかったです。

 

病院に着き、かかりつけの産婦人科は総合病院のため、その病院の夜間医療の場所で内科医に診てもらっていました。

超音波で赤ちゃんの無事を確認すると、その後は内科的な治療のための血液検査などで病院に着いたから2,3時間ほど待たされました。

産婦人科に連絡をされることもなく(切迫子宮破裂で入院していたなど事情は伝えてありましたが)、私も妊娠が原因ではなく風邪か何かだと思っていたので早く痛みから解放されたいとだけ願っていました。

しかしどんどん痛みはきつくなり、じっとしていられないほどの痛みで泣きながら痛い痛いと耐えていました。

病院について3時間ほどしたときにやっと産婦人科に連絡をしてもらいすぐに移動。

 

お腹の張りがかなりあったようでしたが、私は全く気がつかないほど胃が痛く、横になって診てもらっていると激しい胃の痛みを忘れるほどの頭痛が襲ってきました。

血圧は上が200を超えていました。

その後すぐに帝王切開でお腹の赤ちゃんを出しましょうと言われ、準備ができ次第すぐに手術となりました。

 

手術は無事終わりました。

 

始まってから30分ほどで赤ちゃんは生まれ、手術自体も1時間半かかっていなかったのでは?と思います。

術後、まだ血圧は高く小さな発作2回大きな発作2回で脳内出血を起こしました。

血小板がかなり減少し、輸血が必要かもと言われたほどでした。DICという状態だそうで、そのためか(詳しくはしっかり覚えていないのですが)肝臓も悪くなっていたみたいです。

だから食欲がなかったりしていたようです。

 

通常は手術の次の日には歩行するのですが、私は歩くのは2日後でした。

点滴は両手からいくつもの管があり、術後はずっとボーっとしていたと思います。

2日後に歩行だったので、お腹の痛みはそれほどではなく楽でしたが、初めて歩いたときはフラフラでした。

 

一週間くらい前からの不快症状で受診していれば、あの激痛はなかったかもしれないと思いました。

妊娠後期だし少しの不快症状はあるだろう、風邪か何かだろうと甘くみていたのです。

術後の脳出血や発作などについては、後で先生には生死に関わるほどだったと言われ怖かったです。

CTを何度も撮ったようですし、昏睡状態になるかもと看護師さんが言っていたのを主人が耳にしたそうです。

 

子宮壁が薄いことで心配していた今回の妊娠でしたが、出産は終えるまでなにがあるかわからないなぁと思いました。

逆に、普通に出産できる身近な多くの知人たちがうらやましくてしかたなかったです。

こんな体験ですが、数多くの貴重な体験談の一つに加えてもらい、少しでも知ってもらうことができたらと思いました。